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近代の代表民主政治は特定の一族による政治支配を避ける目的があった。しかし、公選政治家において世襲であることのメリットによって、政治家になりやすい傾向が浸透すると、政治家たる事を家業とする風土が生まれ、特定の一族による政治支配が生じ、それが既得権益勢力となる。縁戚関係を強くするため、甥や婿などの親戚を養子にする場合もある。また、政治家一族と政治家一族が婚姻を通じてさらに関係を強化する例もある(たとえば吉田茂の孫である麻生太郎の夫人は鈴木善幸の娘で鈴木俊一の姉にあたる)。
世襲政治家については、一般国民と一般常識などの認識が乖離している点、著しくその資質に欠ける人物がいる点(久野忠治の息子で「親父の後を継いでやってみたがやっぱり向いていないことを痛感した」として引退した久野統一郎の例もある)、能力のある人間が議員の子でないばかりに排除されている点などが懸念されている。このことから世襲批判もなされるが、公選政治家を法律で世襲候補者の立候補規制を行うと、平等権や参政権の問題から基本的人権の原則を崩すことになるほか、近代民主政治ではどの候補者を選ぶかどうかの判断は有権者に委ねられているため、法律によって規制されることはほとんどの国で行われていない。一部の政党では、選挙区の地盤を世襲した候補の擁立を自粛している場合がある。
政治家の家庭で育つことから早くから政治に目覚め、親の知名度や人脈をうまく活かして若いうちから実績を積むのには有利である。鞄持ち・秘書等を経て優れた政治手腕を発揮する政治家もいる。
なお世襲政治家は右派・左派を問わない。日本では長らく与党として政権を担当し、権力に近い立場にあった保守派に多い傾向があるが、旧日本社会党・民社党系の議員にも世襲議員はある程度存在する。また、部落解放同盟を支持基盤とする議員の中にすら世襲議員は存在する状況である(松本治一郎-松本英一-松本龍)。