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3.政治
3.1.統治機構

大統領元首とする共和制国家であり、現行の憲法により、宗派ごとに政治権力を分散する体制が取られており、国会の議員数も各宗派人口数に応じて定められている。キリスト教マロン派は34人、イスラム教スンナ派は27人、イスラム教シーア派は27人などである。大統領はマロン派、首相はスンナ派、国会議長はシーア派から選出されるのが慣例となっている。

この大統領・首相(政府代表)・国会議長の「トロイカ体制」は内戦を終わらせた1990年ターイフ合意で規定されたが、この規定などは宗派間の3職を巡る抗争を、宗派に無関係な、あるいは宗派「内」・地域内での駆引きに発展させることとなった。

しかしながら、これら政府要職や公式機関は「名目的権力装置」に過ぎず、実質的な内政・外交は①「ザイーム」と呼ばれる有力者(あるいはその政党ブロック(kutila))間の連携・対立、②シリア系諸組織・機関(特に2005年のシリア軍撤退まで)に左右される。<ref>青山弘之・末近浩太著, 2009『現代シリア・レバノンの政治構造』アジア経済研究所叢書5, 岩波書店</ref>

国会大統領の選出、政府内閣)の承認、法案予算の承認を行う。任期は4年。

総選挙大選挙区完全連記制をとり、有権者は自らが属する宗派以外の立候補者を含む複数の候補者を選出する。

選挙の段階は①選挙区改変(ゲリマンダリング)、②候補者リスト(la'iha)の作成の2段階を経る。 ①に関しては、候補者(有力政治家・組織)は選挙法の規定を無視する形で選挙のたびに選挙区の改変を試みてきた。自らの地盤地域と選挙区を可能な限り一致させるためである。

②の段階では、同選挙区内の他の宗派に属する候補者と共同のリストを作成し、支持票を共有する。当選を確実にするには同一選挙区内の他の宗派の有権者に対しても投票を促す必要があるからである。

(出典:Wikipedia)

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