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4.死刑制度をめぐる地域別の現状
4.2.アジア
中東諸国

中東のイスラム教国では、死刑執行数が多い。インドネシアのように銃殺刑が法定刑であるが、イランサウジアラビアではコーランの教えにある斬首刑や石打刑が行われている。アフガニスタンは麻薬の原料となるアヘンの供給国でもあるが、麻薬組織犯罪が処罰されるわけではなく、むしろイスラム原理主義武装勢力であるタリバーンが手がけている。イスラム教徒同士では禁じられている誘拐も異教徒に対しては横行している。そのため、このような死刑の目的は、犯罪抑止の為ではなくイスラム原理主義に基づく厳罰であるといえる。このイスラム原理主義的色彩の色濃いイランでは死刑の執行が多い。

サウジアラビアでは厳重な報道管制を敷いており死刑制度の実態については明らかではないが、人口当たりの死刑執行数は世界最多である。また死刑囚の大半はサウジアラビアに来た出稼ぎの外国人労働者であるとも言われている。また名誉の殺人は罰せられないため私刑が横行している上、神に対する冒涜を行った異教徒を殺すことは名誉の殺人であるとの判例があり、テロリスト輸出国になった原因だと指摘する意見もある。実際にアメリカ同時多発テロを引き起こした21世紀最悪のテロ組織「アルカイーダ」の上層構成員の出身地はサウジアラビアである。彼らはアメリカに組みするものに対するテロを「ジハード」と自己正当化しているほか、イスラム教では自殺を禁忌されているにもかかわらず自爆テロすら正当化している。ゆえに死刑の存在が犯罪の抑止にならず、歪んだ解釈でむしろ助長してさえいる。なお殺人であってもコーランに被害者遺族が許した場合には死刑の執行が免除されるとある。そのためサウジアラビア人同士の場合、金銭による示談で死刑を免れているといわれている。

その反面、出稼ぎ労働者については死刑になる場合が多く、窃盗罪で死刑になったほか、サウジアラビア特有の倫理観により、強姦被害を訴え出た者が証拠不足で死刑になるケースも存在する。詳細はサウジアラビアにおける死刑を参照のこと。

(出典:Wikipedia)

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