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4.経典
ヒンドゥー教は多くの意味でバラモン教を受け継いでいて、ヴェーダ文献群と、その最後尾に位置するウパニシャッド群は、現代でも聖典として多くのインド人に愛読されている。聖典であるためキリスト教の聖書やイスラム教のコーラン同様、成立後の人為的な変更は無い。ヴェーダに次ぐ聖典として、多くの神話を含みヒンドゥー教について広範囲に規定したプラーナ文献がある。庶民に人気のある「ドゥルガー女神が水牛に化けた悪魔を倒す話」はプラーナ文献のひとつであるマールカンデーヤ・プラーナにある。
聖典以外に「ラーマーヤナ」や「マハーバーラタ」といった、神の化身が悪と戦う叙事詩は現在も愛読されており、これらの神話に基づく祭礼が各地で盛大に行われている。例として、ラーマーヤナ(ラーマ王子の物語)を劇化した「ラーム・リーラー()<ref>『神話と芸能のインド』 91頁。</ref>がある。
聖典ではなく叙事詩や抒情詩であるギーター(歌)も民衆の信仰を支えている。特に「バガヴァッド・ギーター」(「神の歌」の意)は民間伝承物語ではあるが、ヒンドゥー教徒の信仰生活を実質的に規定してきた<ref>『ヒンドゥー教』 308頁。</ref>。サンスクリットの大叙事詩「マハーバーラタ」の一部にも含まれる「ギーター」は、その後も熱烈な信仰心をもった詩人達に作られ続けており、その中にはミーラー・バーイー(1499-1546)のような女性詩人もいる。最近でも例えばマハトマ・ガンディーはギーターを生涯愛好し続けたことで知られる。
(出典:Wikipedia)