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2.ヒンドゥー教の特徴
2.3.四住期
四住期(アーシュラマ)とはヒンドゥー教独特の概念で、最終目標の解脱に向かって人生を4つの住期に分け、それぞれの段階ごとに異なる目標と義務を設定したもの。なお四住期は、上位ヴァルナのバラモン、クシャトリア、ヴァイシャにのみ適用され、シュードラ及び女性には適用されない<ref>『ヒンドゥー教』 192頁。</ref>。四住期について概略を示す。
- 受胎から入門式(8~12歳)までは四住期に入らず、この間は一人前の人間とは見なされない。
- 学生期:本来の意味は、特定の師匠(グル)に弟子入りして聖典ヴェーダを学習する時期であったが、クシャトリアは武人としての技能の鍛錬や行政統治の実務の勉強も行い、ヴァイシャも世襲の職業に関する勉強も行った。現在では就学期間に相当。
- 家住期:学生期を終えると家業に務め結婚して家族を養う家住期に入る。男子をもうけて先祖の祭祀を絶やさないことが重要視される。このためインドでは中国のような一人っ子政策は受け入れられにくい。カーマ・スートラは家住期を充実させるための経典である<ref>『ヒンドゥー教』 227頁。</ref>。家住期において家長は家業を繁栄させて大いに儲け、その金を喜捨することも重要と考えられている。
- 林住期:家住期を終えると解脱に向けた人生段階に入る。孫の誕生を見届けた家長は家を離れて荒野や林に住み、質素で禁欲的な生活を営む。
- 遊行期:林住期を終えると住まいを捨てて遍歴行者となって放浪し、解脱を目指す。
過去においても現在でも、全てのヒンドゥー教徒が四住期を全うするわけではない。ちなみに仏教の開祖釈迦も当時のバラモン教の教えに従い、四住期に則った人生を送っている。即ち男子をもうけた後、29歳で釈迦族の王族の地位を捨て林間で修行をし、その後悟りを開いて布教の旅に出ている。
(出典:Wikipedia)