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2.大師信仰

宗祖・空海(弘法大師)への敬慕が厚い。10世紀には高野山で空海の入定信仰が起った。弘法大師信仰(大師信仰)を説いているのが真言宗の各派にいえる特徴の一つでもある。

宗祖・空海(774 - 835年)は、讃岐国屏風浦(現・香川県善通寺市)の出身で、仏教者であるとともに思想家、著述家、また「三筆」の1人に数えられる能書家として、後の日本文化に多大な影響を与えた人物である。彼は延暦23年(804年)、遣唐使船に同乗して唐に渡り、長安・青龍寺の恵果から密教の奥義を授かった。また、唐で多くの仏典、仏具、仏画などを得、日本へ請来した。

弘仁7年(816年)には高野山和歌山県伊都郡高野町)の地を得て、ここに金剛峯寺を開創、弘仁14年(823年)には、平安京の官寺であった東寺嵯峨天皇より下賜され、これら両寺を真言密教の根本道場とした。

835年承和2年)3月21日に、62歳で高野山で入定(にゅうじょう)した。空海が入定してから86年後の延喜21年(921年)に、弘法大師の諡号醍醐天皇より贈られた。

== 真言八祖(しんごんはっそ) == 密教がインドで起こり、中国を経て、空海(弘法大師)に伝えられ、日本で独立した宗派として真言宗を開くまでに、八祖を経て伝えられたとする伝承がある。これを真言八祖(しんごんはっそ)という。

付法(ふほう)の八祖伝持(でんじ)の八祖の二つがあり、空海は著作「秘密曼荼羅教付法伝」・「真言付法伝」で、真言密教の起源と付法の七祖・伝持の七祖(付法・伝持の八祖の内、弘法大師を除く七祖)の伝記や付法の系譜を記している。

本堂などに真言八祖((伝持の八祖)・絵像で制作されることが多い)を祀られているのが、真言宗の寺院の特徴の一つである。(祀られていない寺院もある。)

=== 付法の八祖 === 真言宗の法流の正系を示している。教主大日如来の説法を金剛薩埵が聞いて教法が起こり、真言宗の教えが伝わった系譜である。

大日如来(だいにちにょらい)
金剛薩埵(こんごうさった)
龍猛菩薩(りゅうみょうぼさつ)
龍智菩薩(りゅうちぼさつ)
金剛智三蔵(こんごうちさんぞう)
不空三蔵(ふくうさんぞう)
恵果阿闍梨(けいかあじゃり)
弘法大師

=== 伝持の八祖 === 真言宗の教えが日本に伝わるまでの歴史に関わった8人の祖師。付法の八祖の内、大日如来、金剛薩埵は歴史上の人物ではないために除いて、2人の祖師を加えた。八祖大師(はっそだいし)とも称される。 一人一人持ち物を持っているが、その持ち物は悟りの本質をあらわしている。

龍猛菩薩 : 大日如来の直弟子金剛薩埵(こんごうさった)から密教経典を授かって、世に伝えたといわれている。(三鈷杵(さんこしょ)を右手に持っている)
龍智菩薩 : 龍猛から密教を授かった。(経文を右手に持っている)
金剛智三蔵 : インドで龍智から密教を学んだのちへ渡り、「金剛頂経」を伝える。(数珠を右手に持っている)
不空三蔵 : 西域生まれ。貿易商の叔父に連れられて唐へ行き、長安で金剛智に入門。「金剛頂経」を漢語に翻訳し、灌頂道場を開いた。(外縛印(げばくいん)を結んでいる)
善無畏三蔵(ぜんむいさんぞう : インド生まれ。大乗仏教を学び、さらに密教を受け継ぐ。80歳になって唐に渡り、「大日経」を伝える。(右手の人さし指をたてている)
一行禅師(いちぎょうぜんじ): 中国生まれ。天台教学、天文学、数学を学ぶ。長安で善無畏に入門し、善無畏の口述をもとに「大日経疏(だいにちきょうしょ)」を完成させた。(法衣のなかで印を結んでいる)
恵果阿闍梨 : 中国生まれ。金剛界胎蔵界両部の密教を受け継いだ。(椅子に座り、横に童を待らせている)
弘法大師 : 恵果阿闍梨から金剛・胎蔵界両部を授けられ、日本に伝えて真言密教を開いた。空海。(五鈷杵(ごこしょ)を右手にもち、左手には念珠をもっている)
(出典:Wikipedia)

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