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2.日本の軍歌
2.1.日本の代表的な軍歌
日露戦争後
こちらも叙事詩的な性格のものが多いが、同時に将兵に対する訓戒のような軍歌も増えてきた。全体的にさらに曲が洗練され、七五調・文語体の長大優美な歌詞のものが多い。なお、海軍省は佐佐木信綱や大和田建樹などに制式海軍軍歌の制作依頼を出しており、このため一連の海軍軍歌の制作年代は明治末であるが、軍歌集による公布は大正初めとなっている。
- 本来は、一人の兵士が出征後負傷して凱旋し、村長となるまでを歌った、一連の極めて長い「戦績」という唱歌の中の「戦友」という一篇であった。戦友を失う兵士の哀愁を切々と歌い込む歌詞と、同じく哀切極まりない曲とで長く歌い継がれた。日本軍歌一の名軍歌とも言われ、今日でも愛唱する人は多い。昭和期に入り、歌詞にある軍紀を無視する箇所がけしからんということで該当箇所が差し替えられ、さらに太平洋戦争中は歌唱禁止に追い込まれたが、将兵は何かと理由をつけてこの歌を歌い続けていたという。
- 決死隊 (軍歌) 作詞:佐佐木信綱 作曲:上真行
- 第1回目の旅順港閉塞作戦を歌った叙事詩。淡々とした曲と、情感豊かな歌詞とで悲壮ながらも軽快な曲となっている。戦い前の将兵の心境とよくマッチしたと見え、のちの太平洋戦争時の開戦前夜や、重大な決戦前には必ずと言ってよいほど歌われた。
- 広瀬中佐 (軍歌) 作詞:大和田建樹 作曲:納所弁次郎
- 旅順港閉塞作戦で戦死し、軍神として称揚された広瀬武夫海軍中佐を讃える曲。大正年間成立の同名の有名な唱歌とは別の曲であり、海軍内ではこちらが歌われたが、一般に幅広く歌われ親しまれたのは唱歌のほうであった。
- 橘中佐 作詞:鍵谷徳三郎 作曲:安田俊高
- 日本海海戦 作詞:大和田建樹 作曲:瀬戸口藤吉
- 海軍省の依頼で作られた制式海軍軍歌の一つ。日本海海戦を経過順に歌いこんであり、鉄道唱歌の流れをくむ軽快なものに仕上がっている。主に海軍内で歌われ、一般には同名の唱歌の方が親しまれた。一番の歌詞に「寄こせし敵こそ健気なれ」という敵を讃美する部分があり、当時の日本の世情を表している。瀬戸口の手により行進曲に作り変えられた「日本海海戦記念行進曲」もあり、気ヲ著ケ(きをつけ)の信号ラッパの出だしと、トリオ部分に君が代を使用するなど、独創的かつ、まとまり良く仕上がっている。
- 艦船勤務 作詞:大和田建樹 作曲:瀬戸口藤吉
- 海軍軍人の心構えを示した曲で、やはり海軍制式軍歌の一つ。歌いやすく明るい単調な歌詞と曲で、海軍内で終戦まで歌い継がれ、「海軍といえばこの曲」というほどに定着した。
(出典:Wikipedia)
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