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5.発言
5.1.物議を醸した発言
- 衆議院選挙に初出馬した1979年、地元の飯塚市での街頭演説で登壇して開口一番、支援者に対して「下々の皆さん<ref>週刊現代第50巻第23号2008年、6月21日</ref><ref>週刊新潮第53巻第37号、2008年10月2日</ref>」と発言した。また、当選後に「将来の総理大臣」というマスコミに対して「年寄り代議士が何人か死ねばね」と応えている<ref>週刊現代第50巻第23号2008年、6月21日</ref>。1983年の選挙では「平民の皆様」と発言した<ref>週刊新潮第53巻第37号、2008年10月2日</ref>。
- 1979年、「日中貿易なんかやっても無駄。中国はお金を持っていない。代金を払ってくれないよ」と発言している<ref>週刊新潮第53巻第37号、2008年10月2日</ref>。
- 1983年2月9日、高知県議選の応援演説にて「東京で美濃部革新都政が誕生したのは婦人が美濃部スマイルに投票したのであって、婦人に参政権を与えたのが最大の失敗だった」と、国が女性に参政権を与えていることを批判した<ref>新総裁 麻生氏 発言録 しんぶん赤旗</ref>。
- 2002年7月、田中康夫長野県知事について「醜く太っていて嫌な体型だ。自分で身体の努力していない、年を取ってなりたくない体型だ」<ref>週刊新潮第53巻第37号、2008年10月2日。なお、同誌は麻生が防衛大臣(当時)の久間章生について「彼の何がすごいかって、あの体型にあの顔、それなのに頭がよいことだ」と発言したことも掲載している</ref>と発言した。
- 2003年9月11日の麻生も同席した自民党総務会において、大勇会の会合において被差別部落出身の野中広務に対する差別発言をしたことを会合の出席者から聞いたとして、野中がこの発言を強く批判した<ref>魚住昭『野中広務 差別と権力』</ref><ref>角岡伸彦『はじめての部落問題』</ref>。麻生は発言を否定している。
- 2003年10月20日にホームレスについて、「新宿のホームレスも警察が補導して新宿区役所が経営している収容所に入れたら、『ここは飯がまずい』と言って出て行く。豊かな時代なんだって。ホームレスも糖尿病という時代ですから」と発言し、事実に反するうえに差別的であるとして各地の日雇い労働者および野宿者支援組織などから抗議を受けたが<ref></ref>、翌日の会見で改めて趣旨を説明し<ref></ref>、撤回はしていない。
- 総務大臣在任中の2005年10月15日、この日に開館した九州国立博物館の開館記念式典での来賓祝辞の中で「一文化、一文明、一民族、一言語の国は日本のほかにはない」と発言。同博物館は選挙区は異なるものの麻生の地元である福岡県内にあり、しかもその展示内容は日本とアジアの交流の歴史から、文化の多様性を示すものである<ref>東京新聞 平成20年9月26日 付朝刊1面</ref>。
- 2006年1月9日、福岡県飯塚市で開いた集会で、シドニーで予定されていた日米豪閣僚級安全保障対話が延期されたことに関連し「(イスラエルの)シャロン首相の容態が極めて悪く、会議途中でそのままお葬式になると意味がないので延期ということになった」と述べ、配慮を欠くとの批判を浴びた。<ref>共同通信 2008年1月19日配信記事</ref>
- 2006年7月4日のアメリカ独立記念日に合わせて、北朝鮮がミサイルを日本海に発射して挑発行為をしたことに対して、当時外相だった麻生は記者会見で「今日(7月5日)は、キムなんとか(=金日成)の記念日だったな(実際は7月8日に死去)」「距離とか方向とか見てみますと、むしろソ連領に近いほうに発射されてますんで」と発言した<ref>日刊ゲンダイ 2008年12月11日掲載記事</ref>。
- 2006年7月8日に広島市内で行なった講演で、北朝鮮がミサイルを撃ち、主要国が重大な関心を持ったことについて、「金正日に感謝しないといけないのかもしれませんが<ref>週刊新潮第53巻第37号、2008年10月2日</ref>」と発言した。
- 2006年9月、福井市内で自身が外国人から聞いた日本の印象に触れて「夜、日比谷公園で女が一人で歩いている。考えられない。しかもそこそこの顔をしているやつでも襲われない。この国はやたら治安がいいんだ」と発言したことを立命館大学教授が証言している<ref>週刊新潮第53巻第37号、2008年10月2日</ref>。
- 2007年7月19日、富山県高岡市内で講演会において、国内外の米価を比較する例えとして「7万8000円と1万6000円はどちらが高いか。アルツハイマーの人でもわかる」と発言。これについては野党からの反発はもちろん、与党からも参院選に悪影響だと懸念され、官房長官(当時)の塩崎恭久からも「適格性を欠く」と批判された。麻生は翌7月20日に謝罪したうえで撤回した<ref>「麻生外相が陳謝――アルツハイマー発言」『朝日新聞』2007年7月21日、34面。</ref>。
- 2007年7月20日、アルツハイマー発言の翌日に鳥取県倉吉市での演説で「酒は『きちがい水』だとか何とか皆言うもんだから、勢いとかいろんなことありますよ」と発言した<ref>『毎日新聞』2007年7月20日</ref>。
- 2008年2月、中国製冷凍餃子中毒事件に関連し熊本市での講演で、「日本の農産物に付加価値がついた」「(日本の)農産物、高いけど、うまい、きれい、加えて安全、3つきたんじゃないの? 農協は中国に感謝しないといけない。ものすごく付加価値がついた」と発言した。
- 2008年7月に講演の中で、「1930年代、ドイツではナチス党がやたら出てきて、当時のワイマール共和国に対し、度々審議拒否。しょうがない、この際ナチス党にやらしたらどうだといって、ああいうことになった」と、民主党とナチスを同一視するかのような発言をしたと報じられた<ref>2008年8月5日 TBSニュースで報道。</ref>。
- 2008年8月、首相(当時)の福田康夫は国会審議で民主党の協力が得られず、支持率も低迷し行き詰っていたことで内閣改造を行った。その際、福田政権発足時には入閣・党役員就任を固辞していた麻生も、党の危機であることから幹事長に就任した(福田康夫内閣改造内閣)。8月4日、参議院議長の江田五月を表敬訪問した際、ドイツでヴァイマル共和政末期に政治不信が募り、ナチスが台頭した経緯に触れて危機感を示すことで、国会審議に復帰するよう民主党を牽制した。江田は麻生の悲観的な見通しを否定し、互いにそうならないようにしなければならないと返した<ref> </ref>この会談においても「かつてドイツはナチスに1回(政権を)やらせようとなって、ああいうことになった」と、先月の講演とほぼ同じことを述べたことについて、民主党政権がナチス・ドイツのように横暴極まりないという印象を与えかねないとして、鳩山由紀夫が撤回を求めた<ref></ref>。麻生は、「民主党をナチスに例えたわけではない」と釈明した。
- 08年自民党総裁選の立会い演説会で「外務大臣として働いた方のうち、私ほど、外交について多くを述べた方は、かつてただの1人もいらっしゃらないと思います」と発言し、外相経験者で内閣官房長官(当時)の町村信孝を驚かせた<ref>週刊新潮第53巻第37号、2008年10月2日</ref>。
- 2008年9月、首相就任前『(認証式のために)陛下の日程をあけておけ』と宮内庁に指示を出した<ref>週刊現代第50巻第35号、2008年9月20日</ref>。
- 2008年』2008年9月16日</ref><ref>「豪雨が安城や岡崎だったからいいけど」 麻生氏失言 怒り渦巻く 『中日新聞』2008年9月17日閲覧</ref>。同17日、麻生側は「不用意な発言で不快な思いをさせたことをお詫びし、復旧についてできる限りのことをする」との趣旨の謝罪文を、岡崎・安城の両市に送付した<ref>麻生氏から岡崎市に謝罪文 豪雨めぐる発言で 『朝日新聞』2008年9月17日閲覧</ref>。
- 首相就任後、麻生は毎晩のように高級ホテル(は「記者が聞いているのは、<普通の庶民と違う感覚について、恐れ、不安があるんですよ>ということだった。これに対し麻生さんは『ホテルは安いんだ』とか、護衛がいて大変だ、とか答えた。質問と答えがあっていない」と指摘し、「自分の恵まれた生活空間の中でしか物事を見ていない。それが、今回の発言につながったと思いますね」と述べている<ref>麻生首相、本音ぽろり 「自分中心」前面に 毎日新聞 2008年10月31日</ref>。
- 2008年9月24日、毎日新聞が「とてつもない金持ちに生まれた人間の苦しみなんて普通の人には分からんだろうな」と発言したと報道した<ref> 毎日新聞 2008年9月24日 東京朝刊</ref>。
- 2008年10月26日に行われた自民党の秋葉原街頭演説会の様子がの男性を指していることは明白であり、非正規雇用の男性を差別する発言だとしてインターネット上で話題になった。また、「結婚したらあたしが一人で働かないかん」と、まるで非正規雇用の男性が失業者と同等だという差別的な発言であることも指摘された。
- 2008年11月20日、全国知事会議で「自分が病院を経営しているから言うわけじゃないけれど、大変ですよ。はっきり言って(医師は)社会的常識がかなり欠落している人が多い」「(医師不足の)責任はおたくら(医師)の話ではないですか」と発言した。会議後、記者団に発言の真意を問われ、「まともなお医者さんが不快な思いしたっていうんであれば、申し訳ありません」と謝罪した。厚生労働大臣の舛添要一や、自民党の国会対策委員長の大島理森、元副総裁の山崎拓、税制調査会会長の津島雄二などに苦言を呈されたほか、内閣官房長官の河村建夫も不適切との認識を示した。中でも山崎は「『社会的に非常識だ』と社会的非常識な人(麻生)に言われたくない」と強い口調で批判した。翌日、日本医師会会長の唐沢祥人が、抗議のために首相官邸を訪れた。これに対して麻生は「誤解を与えているようで、不適切であり、撤回する」と述べた。日本医師会会員からは日本医師会執行部に対して「自民党支持をやめるべきだ」との抗議が続々と寄せられており、日本医師会は、次期衆院選への影響は避けられないとの見方を示した。その他に全国保険医団体連合会も声明を発表し、「麻生総理は行政府の長として失格」と痛烈に批判。茨城県医師会も「政治家として、いや社会人として持つべき常識すら欠如している」との抗議文を首相あてに送付した。民主党代表代行の菅直人にも「常識がないのは発言している総理の方では」と皮肉られた<ref>毎日新聞 2008年11月19日 東京朝刊</ref>。
- 2008年11月22日、訪問先のペルー・リマで、民主党代表の小沢一郎が、11月17日の党首会談で第2次補正予算案の審議・採決に応じる約束をほごにしたら「辞める」と発言したのに、後に否定したとして「この人の話、危ない。信用できなくなった」と発言、今国会提出を見送る考えを示した。小沢は「(会談後の記者会見で)『議員辞職するか』と聞かれたから『そんなことは言ってません』と言った」と説明。党首会談では「党内を説得できずに結果が違ったとしたら、党首としての責任を取ると言った」と反論した。さらに小沢は、麻生が「信用できない」と第2次補正予算案の今国会提出を見送る考えを示したことに対し、「僕の話で決めるレベルのことではない。厳しくなっている国民生活を政府がどうするかの問題だ」と批判し、「本当に首相として情けないというか、あまりにレベルが低い」と述べている<ref>産経新聞 2008年11月23日 朝刊</ref>
- 2008年11月20日の経済財政諮問会議において、「たらたら飲んで、食べて、何もしない人(患者)の分の金 (医療費)を何で私が払うんだ」「私の方が(多額の)税金は払っている」「67、68歳になって同窓会に行くと、よぼよぼしている、医者にやたらかかっている者がいる。学生時代はとても元気だったが、今になるとこちら(首相)の方がはるかに医療費がかかってない」と、発言していたことが、2008年11月26日に公開された議事要旨から判明した。 この発言は保険制度の概念を軽視し「病気になるのは本人の不摂生(自己責任)のため」と受け止められ、批判を浴びた。後に麻生は「病にある人の気分を害したなら、その点はおわびする」と陳謝した<ref>2008年11月27日 読売新聞</ref>。山崎拓、税制調査会長の津島雄二、前幹事長の伊吹文明、中山泰秀、渡辺喜美などが苦言を呈した。公明党代表の太田昭宏は不適切な発言との認識を示した。また、菅直人は「国民が、自国の首相を恥ずかしいと思う状況になっている」、国民新党の亀井静香は「社会保障とは何かということを根底からわかっていない。やっぱり太郎ちゃん、なっちゃいけなかったんだな」と批判した。河村建夫も「首相はああいう性格。いろんな発言はこれからもあるだろう」と発言した。もっとも、これは摂生をしっかり行ってきた者への優遇処置が必要であるという発言とも取れる。
- 2008年11月23日、訪問先のペルー・リマでの記者会見で「質問に乗ってまた言うと、それをまた挑発のネタにされる。そっち(メディア)の飯の種になるかもしれないが、こっちはそういうことにならないから」と発言したことを同年11月30日放送のTBSのテレビ番組『時事放談』で問題発言として紹介された。
- 2008年11月14日のワシントンでの同行記者団との懇談で、で自民党長崎県連が主催した首相の演説会で演説し、定額給付金について「私はそんな金をもらいたくないという人はもらわなきゃいい。(年収が)1億円あっても、さもしく1万2000円が欲しいという人もいるかもしれない。」と発言した<ref>「さもしく1万2千円欲しい人も…」定額給付金で首相発言 </ref>。
- 2008年12月14日、北九州エコタウン(北九州市)を視察し、「民間で銭にしちゃおう、『しのぎ』にしようというのがすごい」と発言し、毎日新聞は暴力団の資金集めなどを指す時に使われることが多く品位に欠けるとの指摘もありうる問題発言として報道した<ref>麻生首相:また「問題発言」</ref>。
- 2008年12月15日、参院決算委員会で健康増進策に関する質問に対して、自身の朝の散歩を挙げ「いい年こいて朝歩いているなんて、徘徊老人と間違われたりする時代があった。呼び止められたことが何回もありますから」と答弁したところ、記者団から「配慮に欠ける発言ではないか」と質問を受けると「どうして?何かよく分からない、言っている意味」と発言した<ref>麻生首相:また「問題発言」</ref>。
- 2008年12月19日、ハローワーク渋谷(東京都渋谷区)を視察。失業し、再就職の相談に来て、「とにかく六本木などで働きたい」と発言していた若者に「今まで何してたんだ?新しい仕事というのは『これがやりたい』と言わないと、相談される方も『何かないですか』と言われても困る。何がやりたいか目的意識をはっきり出すようにしないと、就職というのは難しい。」と話しかけたところをTBSのニュース番組で報道された。この発言に対し、鳩山由紀夫は「誠に的はずれだ」「なかなか自分の思い通りの仕事が見つからない状況だからこそハローワークで探そうとしている」と批判した<ref>「就職は目的意識ないと」 首相、ハローワークで若者に 朝日新聞 2008年12月20日</ref>。ほかに同ハローワークを訪れていた相談者は麻生の言葉を受け、「“何でもいいから仕事がほしい”というのが普通のこと。首相がそういうことを言うのはどうかと思う」、「職があれば良いというレベルです、私の場合は」、「今の不況の中では仕事を選べないところもあるから」とインタビューで答えていた<ref>麻生首相、ハローワークを視察News i TBS </ref>。
- 2009年1月6日の会見において、定額給付金に関して「個人に給付されるものにもらえとかもらうなとか言えない。ぜひみなさんに使っていただきたい」と、所得制限を設けず全国民に受け取ってもらいたいという趣旨の発言をした。また、政府・与党としても「国会議員も積極的に受け取るべき」との見解を示した。前年に「12,000円もらう人はさもしい」などと高額所得者は受け取りを辞退するよう呼び掛けていただけに、今回真逆の考えを示したことには「コロコロ意見が変わる」と批判の声が出ている<ref>給付金「皆さんに使ってほしいな」首相が辞退期待から転換(2009年1月6日 読売新聞) </ref>。
(出典:Wikipedia)
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