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4.日本における自殺
4.2.現代日本社会における自殺

1998年から自殺者数が3万人以上に増加した。それまで約2~2.5万人程度であった年間の自殺者数は、1998年を境に急増して3万人を超え、それ以降3万人超となっている。自殺者の70%以上が男性であり、1998年以降、自殺者数が急増した要因も男性、特に中高年男性の自殺増加によるものであった。2003年には、年間自殺者数が3万4千人に達し、統計のある1897年以降で最大となった。自殺率も27.0と過去最大となった。なお、女性より男性のほうが自殺者数が多いのは、女性はたとえ無職でも独身であっても家族や社会の状況に組み込まれて保護されているが、男性は無職だったり独身であったりすると、社会的に孤立を余儀なくされるためと考えられる<ref>「脳と性と能力」カトリーヌ・ヴィダル、ドロテ・ブノワ=ブロウエズ(集英社新書)</ref>。ちなみに、年間自殺者も変死を精査すると実質的年間自殺者は10万人を超えるという推測がなされている。

膨大な数の統計学的・疫学的研究は、文化(宗教・教育)と生活様式(都会暮らしか田舎暮らしか)と家族の状態(独身か既婚か)、社会的状況(失業者や囚人など)が自殺行為に重要な意味を持つことを明らかにしている<ref>「脳と性と能力」カトリーヌ・ヴィダル、ドロテ・ブノワ=ブロウエズ(集英社新書)</ref>。自殺者数の動向については、過去にも1958年と1983年に一時的に増加する動きがあったが、1998年以降の自殺者数の増加については、過去のものとは動向が違い、経済・社会的な要因が影響している可能性があることが指摘されている<ref>詳細は「平成10年(1998年)以降の自殺死亡急増の概要」(国立保健医療科学院)を参照。</ref>。

自殺者が多い曜日は月曜日である。これはサザエさん症候群(ブルーマンデー症候群)の影響があると見られる。逆に少ない曜日は土曜日で、男女ともに同じ傾向である。また、月別では5月が一番多い<ref>月別については、「平成10年(1998年)以降の自殺死亡急増の概要」(国立保健医療科学院)を参照した。</ref>。

年齢別に見ると、40代から60代前半にかけてが自殺率は最も高い<ref name="nenreibetsu">図録▽年齢別自殺率(男子)の長期推移と日米比較</ref>(2003年度)。40代から50代にかけては、経済的な理由などから生活苦に陥り、それがもとで自殺に追い込まれるケースが多い。そのために過労自殺を行うのもこの年齢層が多い。しかし60代以上になると経済的な理由よりも健康面での不安が自殺の理由になることが多い。

割合としてはもっとも低い20歳未満の自殺では、他の年齢層と違って学校での問題が自殺の原因のトップになっているほか、思春期も重なるために失恋等男女問題も他の年齢層より大きな割合を占めている<ref name="nenreibetsu" />。とりわけ学校での問題では、複雑化した学校でのいじめによるもの、親の叱責や暴力、教師による暴力的・精神的・性的な嫌がらせ、過度に自己中心的な親への疲れなど様々な理由がある。この様々な理由は、この年代の自殺率を減らす障壁となっている。特に現行法のもとでは、親権を持つ保護者(親)が、子供がいじめにあっているはずがない、自分が子供を責め立てていることはないなどと否認してしまった場合、自治体や警察、子供の保護施設やボランティアがそれ以上手を出すことが困難なこと(裁判所の許可が必要となる)も壁の1つである。

(出典:Wikipedia)

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