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1960年代までは気象災害による死者、負傷者の最大の原因は台風であった。しかし伊勢湾台風の後に災害対策基本法が制定され、防災のためのインフラストラクチャーが整ってくると事前予測が可能な台風の被害は減少していった。その一方で、梅雨前線などに伴う集中豪雨の被害が相対的に目立ってくるようになった。そして従来の気象台による粗い観測網では予測困難な集中豪雨に対し、ゲリラ豪雨の俗称が与えられるようになった(ゲリラの語には突然発生すること、予測困難であること、局地的であること、同時多発することがあることなどのニュアンスが含まれている)<ref>倉嶋厚 "風水害の歴史的変遷と防災気象情報の発展", 天気(日本気象学会)2005, 52, 905-912.</ref>。
このような集中豪雨の発生を捕捉するために、1970年代にアメダス観測網の整備が行なわれた。また気象衛星・ひまわりにより、雲の動向を網羅的に把握できるようになった。数値予報の精度向上も集中豪雨の発生の予測に大きな役割を果たした。このようにして梅雨前線に伴って発生するような集中豪雨ではまったくの不意打ちになることは少なくなった。
ゲリラ豪雨は気象庁の予報用語ではない。主にによって積乱雲が著しく発達し、もたらされている可能性が指摘されている<ref>三上岳彦ほか "東京都内における夏期の局地的大雨に関する研究" 東京都環境科学研究所年報 2005, 33-42.</ref>。
特にゲリラ豪雨という用語が頻出するきっかけとなった出来事として、2008年7月下旬~8月末にかけてのゲリラ豪雨被害の頻発が挙げられる(詳細は他の記事参照)。7月28日に神戸市都賀川で5人が死亡した鉄砲水や同日の金沢市の洪水をはじめ、8月5日には豊島区で下水道工事中の作業員が流され5人が死亡する事故が起こったほか、8月28日~29日には岡崎市で1時間降水量146mmという記録的豪雨を観測するなどしている。その後2008年12月1日発表の「現代用語の基礎知識選『ユーキャン新語・流行語大賞』」では、「ゲリラ豪雨」がトップ10に選出され、受賞対象者が株式会社ウェザーニューズとされた。