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3.キャスト
3.1.福井の人々
和田家
- 和田喜代美→青木喜代美(わだ きよみ→あおき きよみ)/徒然亭若狭(つれづれてい わかさ) - 貫地谷しほり/桑島真里乃(少女時代)
- 本作のヒロイン。1973年(昭和48年)12月31日生まれ。福井県北部・鯖江市の出身。9歳のとき家族と福井県南部・小浜市へ引越し、高校を卒業するまでを小浜で過ごす。
- マイナス志向で、不器用。動作が大げさで何かにつけて「え!」と驚く癖があり、妄想癖がある。また婚姻届を書くまで夫・草々の本名を知らなかったり、買い物では何かを買い忘れることが多いなど、抜けているところもある。そのため、祖父・正太郎や師匠・草若などからは落語の登場人物に似ていると評されている。
- 小浜でのあだ名は「ビーコ」。小学校で同姓同名の和田清海と区別するために、清海の「和田A」に対して「和田B」とあだ名され、転じて「ビーコ」と呼ばれるようになった。清海の影に隠れ、好きなものにはとことんのめり込むが結局うまくいかない、という損な役回りを演じ続けていた。
- そんな脇役ばかりの人生を変えるため、単身で大阪へ。偶然出会った草若の元に身を寄せるようになり、徒然亭一門と関わる中で落語家になることを決意。紆余曲折を経て徒然亭への入門が認められ、草若の「若」の字を取り、福井県若狭地方の出身であることに由来した「若狭」という芸名を与えられた。徒然亭弟子入り前は草若と草々から「キーコ(喜ィ公)」「喜六」、弟子入り後は徒然亭周囲の人物から「若狭」と呼ばれている(兄弟子・小草若は入門前後数年間、本名で呼んでいる)。初高座は19歳で演目は「ちりとてちん」。
- 落語家として行き詰ったときに草若の指示を受けてから創作落語も演じるようになる。内容は少女時代からの経験に基づいた話が主。
- 兄弟子の草々に片思いを続けていたが、ふとした誤解から草々が破門になりかけ、単身迎えに行ったことがきっかけで両思いに。その後、恋愛禁止期間であった3年間の内弟子修行を終えて草々にプロポーズされ、1996年1月3日に結婚式を挙げた。
- 2006年秋に妊娠が判明。常打ち小屋「ひぐらし亭」のオープン祝いの手伝いをして過ごすうちに、糸子の生き方に感銘を受け、「おかあちゃん」としての道を進む決意をする。正太郎の命日の日の「ひぐらし亭」の高座(演目は「愛宕山」)で落語家引退を宣言。物語は彼女の出産で幕を閉じる。
- ちなみに清海も喜代美も三丁町の芸者の名前から取られて名付けられたことが後に明らかになるが、これは二人の父親である秀臣と正典の間の秘密である。
- 尚、「きよみ」という名前の人物は前作『どんど晴れ』と次作『瞳』にも登場していた。
- 和田糸子(- いとこ) - 和久井映見
- 喜代美の母。福井県北部・鯖江市の出身。旧姓は木野(きの)。実家は小間物屋。幼い頃に父を亡くし、母一人子一人の家庭で育った。塗箸職人の正典と結婚後、鯖江市に住んでいたが、その後家族と共に小浜市へと移る。
- 他人とは感覚がややずれたところがあり、天然ボケ気味だが楽天的な性格なので失敗しても気にしない。長男・正平曰く「存在自体が突拍子もない」ハチャメチャな人物。一方、困窮した家計を魚屋食堂でのパート勤務で助けるなど、古風なお内助の側面も見せる。家族の世話を焼きたがる向きがあり、特に不器用な喜代美が心配でたまらない。喜代美は母親の世話焼きを鬱陶しく思っていたが、初高座で失敗した際には八つ当たりしがらも、最後には肩にすがって泣くなど、心の奥底ではその包容力に大きく依存している(これは最終週の伏線ともなっている)。なお世話焼きの性格は家族に対してだけではなく、順子や草若などにも向けられた。
- 後述の「へしこ丁稚羊羹」騒動の逸話が喜代美2度目の高座を成功に導くなど、当時はとんでもない事件に過ぎなかった糸子との経験は、後の落語家としての喜代美の成功に生かされる。
- 五木ひろしの大ファンで、十八番は「ふるさと」。その熱狂ぶりは相当な物で、陣痛の中、五木ひろしの出番が来るまで紅白歌合戦を見続けたほど。しかし「ふるさと」のイントロが終わって歌が始まった時に糸子は陣痛を我慢できなくなり、分娩室に運ばれていった。なおも未練を残していた糸子のために正典は分娩室の前で「ふるさと」を熱唱し、喜代美が生まれた。
- また非常に鼻がきく。スイカが腐ったかどうかと言うことだけではなく、清海のマンションを出て「行方不明」になった喜代美の居場所や喜代美の陣痛もなぜかかぎ当てた。
- 和田正典(- まさのり) - 松重豊
- 喜代美の父。小浜市出身。糸子と同い年。高校卒業後、3年間正太郎の元で塗箸の修行をしていたが、物語が始まる10年前に糸子の母親が病に倒れ、糸子を助けるために修行を投げ出し家を出た。その間、正太郎とは絶縁状態にあったが、塗箸家業が途絶えることを危惧して、鯖江の眼鏡工場を退職。妻子とともに小浜に戻ってきた。出戻った後も正太郎と喧嘩が絶えず反目しあうが、正太郎の死の間際に真意を知る。父の死後は近代的塗箸工場を営む兄弟子・秀臣の下で修行を積み、9年後に独立。塗箸店を再興した。
- 当初は売行きは芳しくなく、そこに付け込まれる形で秀臣に合併を持ち掛けられていた。塗箸をただの宣伝材料としか考えない秀臣のやり方に反発していたが、後に秀臣の本心を知った後は、和解し共に塗箸業界を盛り上げるために尽力した。
- 父に似て生真面目で頑固な性格。いつも眉間にしわを寄せている。家族に冷静に突っ込む一面もあるが、自身がボケていることも多い。喜代美が落語家になることを当初は反対していたが、正太郎が喜代美を落語へと導いたと考えるようになり落語家になることを認めた。
- 和田小梅(- こうめ) - 江波杏子
- 喜代美の祖母。地元では名の知れた元芸者で三味線の名人。粋な性格で当時流行していたバブルガム・ブラザーズや米米CLUBの曲を好んで聞くなど、最新の流行にも敏感。草若に弟子入りした喜代美を見て、正太郎の遺言(「ぎょうさん笑え」)を実行するには自分が一歩踏み出さければならないと気付き、友人からの依頼を受けて三味線を教えるためにスペインへ移住。旅立つ際、草若に自分が若い頃に着ていた着物を喜代美が高座に上がる時の衣装として託している。また、内弟子修行中の喜代美を励ました。草々と喜代美の披露宴の際は小次郎からFAXで連絡を受け取り急ぎ帰国。その時はすぐにスペインに戻り、1999年に再び小浜に戻ってきた。
- 作法の教育には厳しく、それが後に喜代美が落語家を志すにあたり、綺麗な仕草として生きることとなる。草若は小梅に対して、喜代美の箸使いがうまいと誉めている。
- なお、途中で小梅がスペインに移住するのは、演じる江波に舞台「大奥」出演の仕事が入っていたためである。
- 和田正太郎(- しょうたろう) - 米倉斉加年
- 喜代美の祖父。1982年(昭和57年)10月11日に他界。 小梅には「正太郎ちゃん」と呼ばれている。小浜でも数少ない若狭塗箸の名職人。塗箸の修行を放棄して家を出た正典をなかなか許そうとはしなかったが、実は正典に塗箸を継いでほしいという望みの裏返しであったと死の間際に告白する。落語好きで喜代美が落語に興味を持つきっかけを作り、喜代美には「喜代美、ぎょうさん笑え。一回きりの人生や。ぎょうさん笑ろた方がええ。」という言葉を残した。
- いつも正太郎が聞いていたテープは正典が正太郎に塗箸を継ぐことを告げた日に小浜で開かれた草若の独演会(演目は「愛宕山」)を録音したものであり、正太郎が草若に頼み込んでもらったものだった。そのことが正典や喜代美、そして徒然亭一門に影響を与えた。死後も時々登場しており、地獄で草若と再会して草若を地獄寄席へと案内した他、引退を決意した喜代美の前にも姿を現した。
- 和田小次郎(- こじろう) - 京本政樹
- 喜代美の叔父。正典の弟。堅実な兄とは違い、独身で定職を持たない山師。いつも失敗に終わるものの儲け話には目がない。その服装は独特なもので派手なアロハシャツを着用し、頭にはサングラスかカンカン帽を身に付けている。
- 奈津子が塗箸の取材のために和田家を初めて訪れた時にその美しさに目を奪われたが、糸子の失敗料理「へしこ丁稚羊羹」を誤って奈津子に食べさせてしまった。ガラクタ好きで、ゴミの山状態となっていた奈津子の部屋を見て宝の山だと興奮。これがきっかけでさらに奈津子に注目し始め、連絡しあう仲になった。
- 1993年の秋、キズ物の塗箸の売り方をめぐって正典と対立したことがきっかけで家を飛び出し、ヒッチハイクで大阪へ。奈津子の部屋に転がり込み、以後は一緒に暮らしている。大阪に住むようになってからは草若邸にもしばしば出入りしている。
- 夫婦喧嘩していた正典と糸子が昔を思い出して和解したのに影響され、奈津子にプロポーズするも貯金を200万円貯めることを結婚の条件を提示された。(喜代美曰く)働くという概念すらない上に、相変わらず一山当てて儲けることにロマンを感じていたため、ずっと結婚できずにいた。ある日、ついに宝くじが当選するが、塗箸産業を盛り上げていこうとする正典や竹谷らの姿を見て自分の考えに疑問を抱き、当選金を五木ひろしを塗箸のイベントに呼ぶためにあてがってしまう。そのことを相談しなかったことで奈津子と険悪になるが、最終的にお互いをわかりあい結婚する。なお、当選金は五木の好意で小次郎の元に返され、最終的には二人の希望でひぐらし亭建設資金となった。
- 和田正平(- しょうへい)- 橋本淳/星野亜門(少年時代)
- 喜代美の2歳年下の弟。喜代美と違って手先が器用でしっかりもの。和田家の中では抜きん出て洞察力に長けており、それゆえに家族が気持ち悪がることもある。喜代美が落語家になると宣言したときや草々が喜代美との結婚を申し入れた時は、父の正典よりも落ち着いたところをみせた。「他愛ないのう」が口癖。恐竜好き。高校卒業後、小浜市近傍の福井理科大学(架空)に進学し地質学を学ぶ。義兄で、同じく恐竜好きの草々のことを慕っている。
- 苦しい家計を見て苦悩し、高校卒業後の就職を考えたり、留学を考えたのが原因で糸子が正典と対立して家出したことを知ると、心ならずも留学を断念したりと家族思いの面もある。大学卒業後の就職試験にすべて落ちた後は、小次郎を真似た振る舞いでフリーターをしていたが、正典の勧めで塗箸家業を手伝う。秀臣の真意を聞いてから塗箸家業を継ぐのを辞め、一時期正典と険悪になったものの和解。恐竜博物館で働くため小学校の教員となり、最終回では恐竜博物館に勤めている。
(出典:Wikipedia)