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真摯で誠実な人柄で知られ、夫人の葬儀に参列した全ての人物に直接電話し感謝の言葉を述べたという。葬儀に参列した金村義明(彼は在日韓国人であることを著書で公表した。また王は1957年春のセンバツで、金村は1981年夏の甲子園での優勝投手であるが、互いに打者転向したという共通点もある)は、まさか自分のところに王本人から電話がかかってくるとは思わずにいたが、本人の不在中に王からかかってきた電話に出た彼の三男が「ママ、"ダイエーのおう"から電話!!」と受話器を塞がず大声で取り次いだため、妻が電話口で平謝りしたというエピソードを披露している。
アメリカのマスコミからよくインタビューを受けたりコメントを求められる事があるが、常に誠実で謙虚な発言に感銘を受ける者が多く、「バリー・ボンズもミスター王を見習って少しは普段の傲慢な態度を改めたらいいのに」と逆に嘆かせることもある。
若い頃、名古屋の寿司屋で当時中日の人気選手であった板東英二(王とは同じ学年であり、仲が良かった)と偶然会った際、自分の知人(父親の同胞)が営んでいる小さな中華料理店に連れて行き、「板東もたまには食べに来てやってくれないかな」とお願いした。このことを板東は自分の著書で「王の生い立ちと、優しい人柄が理解できた」と語っている。
律儀な性格で、ファンレターや年賀状の返事は必ず書いていた。キャンプ地に持ち込んだ葉書や便箋の量は、数万通とも言われている。
ただし、若い頃は門限破りの常連で、夜な夜な銀座や赤坂のクラブ通いをした時期もあった。王自身も後に、「高校出立ての体力でお金があって、綺麗なシャンデリア、美しい女性、おかしくならないわけ無いじゃないですか」と述懐している。ただし、荒川コーチに「お前、本当に上手くなりたいのなら、今日から三年間、酒・タバコ・女全部やめて俺のところで練習しろ。そのかわりその三年の後は十年遊んでも、プロとして飯が食えるようになるからな」と言われ酒・タバコを禁止されてからは、完全に改心している。長年巨人の寮長として活躍した武宮敏明によると、歴代の3ワルは王、柴田勲、堀内恒夫とのこと。3人とも名球会入りしている。
また、若い頃は自動車の運転が乱暴で、スピード狂といってもいいくらいだった。ある記者が初めて王の運転する車に乗る際、夫人から「気をつけて下さいね」と声をかけられ、その時は王に対しての言葉だと思っていたが、高速道路で鼻歌を歌いながら猛スピードで車を抜かし続ける王の運転から、王の助手席に乗る自分への気遣いの言葉だったと後に気付いたという。ただし、756号本塁打を打ち国民栄誉賞を受賞してからは、交通ルールを遵守しているという。ホークス監督就任後、テリー伊藤(早稲田実業での王の後輩にあたる)に「巨人にいた頃は、いくら車が走ってなくても、横断歩道のない所で道路を渡るなんてできなかった」と語っている。また、愛車及び送迎車は共にレクサス・LSである。
大食漢として知られる。子供の頃はおやつ代わりにラーメンやカレーを平らげ、夕食を食べた後もうどんを平らげていた。大人になってもそれは変わらず、中華料理屋でも出てきた料理を片っ端から平らげる。そのため、誰も隣に座りたがらなかったという。大食漢で知られる川上哲治さえも「王はもっとすごい。朝飯が終わると『今日の昼飯は何かな』と言い、昼飯が終わると『今日の夕飯は何かな』と言う。あれにはかなわん」と“敗北宣言”している。さらに酒豪でも知られ、若い頃は毎晩のように銀座の高級クラブに繰り出し、浴びるように酒を飲んでいた。飲み比べをして勝てなかったのは横綱の大鵬だけという(実は王と大鵬とは同学年であり、長年に亙る親交がある)。福岡に来てからはグルメに凝り出して体重が激増。更にテレビのグルメ番組や料理番組も見始めたという。第1回ワールド・ベースボール・クラシックの優勝時には、部屋にあったビールを全部1人で飲み乾してしまった程である。
庶民的感覚も持ち合わせており、外食に行く際、連れが高級な店を薦めても「俺は中華料理屋(もしくはラーメン屋)の倅(せがれ)だから」と大衆的な店にふらりと立ち寄るらしい。その口癖は、胃がん手術後の退院会見にて「胃がなくなり消化できないのでしばらく食べられない」という意味でも使われ、周囲を笑わせた(しかしその際の発言内容は、解釈によっては「ラーメンは体に良くない」とも受け取れる内容だったため、皮肉にも本人の意図とは裏腹に「ラーメン屋に対する営業妨害だ」として球団にラーメン屋からの苦情が殺到する事態になった)。『(中国人の)ラーメン屋の倅』という文句は、現役時代から他の球団の人達が王を揶揄する時の文句でもある。
胃がんの手術をした際に体重が減った上に一度に物を多く食べられなくなり、もともとの大食漢ぶりや福岡に来てからの食道楽を意識してか退院会見の際、「痩せたね」と、体重が減って喜んでいるような発言をした。