ランキングモンスター
3.用途
3.1.工業用品としての利用
金は、前述のような耐食性、導電性、低い電気抵抗などの優れた特性を持ち、20世紀になってからは工業金属として様々な分野で使用されている。近年では、廃棄された工業用品(おもに携帯電話)を溶解し、金などの希少金属を抽出する事業も展開されている。
- 電気抵抗が小さく、延性が高いためコンピュータ(CPU)などの回路、電子部品のワイヤボンディングなどに用いられる。
- 高い導電性と酸化による腐食に対する強い耐性から、表面を金メッキしたものは年月を経ても錆びないため、電子部品の電導体やコネクタの部品として広く利用されている(銀のほうが導電性は高いが、空気中では表面に硫化物を生成して導電性が低下するため、金のほうがコネクタの材料としては優れている)。
- 歯科の治療に用いる歯冠として古くから利用されている。
- 多くの競技や賞の賞品メダルの材質の一つとしても用いられている。オリンピックの優勝メダル(金メダル)、ノーベル賞など。銀や銅も同様に使用される。
- コロイド状金(粒状金)は、非常に強烈な色素として多くの研究室で応用が研究されている。
- 金は触媒として広く利用されている。金は表面化学の研究の進展により主に単結晶表面での反応性が調べられ、極めて不活性であると考えられてきた。しかし、春田正毅らによって、金の粒子径(1-10nmでの)制御により一酸化炭素を-78℃の低温下でも二酸化炭素に酸化できるという発見および酸素水素混合ガスを酸化剤に用いてプロピレンを選択的にエポキシ化できるという発見がなされてから一転、金触媒ブームが巻き起こった<ref>T. Ishida, M. Haruta, Angew. Chem. Int. Ed. 2007, 46, 7154.</ref>。また、金の様々な合金はこの分野で作られたのが初めである。
- 金の放射性同位体 Au-198(半減期2.7日)はいくつかの癌の抑制治療に用いられている。
- 生物学分野では、走査型電子顕微鏡で用いる生物のコーティング材として用いられている。
- 可視光、非可視光ともに良く反射するため、人工衛星の保護剤として全体に貼られている。
- 同様の性質を利用して、宇宙飛行士の船外服のヘルメットのバイザーに薄膜として蒸着させることで紫外線を防ぐことが可能である。
- 鍼治療用として、金を含む材質の鍼が製造されている。一般的なステンレスの鍼に比べて高価なため、金の鍼を使うのが効果的とされる特異な症状に対してコスト面で折り合いがつく場合に用いられる。
- フルートをはじめとした管楽器などの材質(管やキィ部分)に用いられる。一般的である洋銀、銀よりも響きが豊かになる。
(出典:Wikipedia)
ランキングモンスタートップ>金>工業用品としての利用