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1.概要
- 創設の当初から「老若男女誰もが楽しめる国民劇」を目指し一躍有名になった宝塚であるため、現在も、演目は健全かつどの世代の人が見ても楽しめるものである。芝居やショーのテーマは古今東西にわたり、歴史劇、ファンタジー、そしてSFまで多岐にわたる。
- 主な専用劇場である宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)と、東京宝塚劇場(東京都千代田区)において公演を行っている。また、中劇場の宝塚バウホール(宝塚市)も所有。
- 舞台に出演するのは宝塚音楽学校の生徒と卒業生であり、未婚女性である。退団後の再入団も認められておらず、外部の俳優が本公演に出演することもない。また団員が在団中に外部の舞台・テレビなどに出演することは、例外的には存在するがきわめてまれである。女性だけの劇団であるため、男性役も女性が演じる。女性の役を「娘役」、男性の役を「男役」と言う。入学時にどちらかを優先的に希望することになっているが、厳密ではない。創設初期の頃は娘役に人気が集まったが、現在は男役の方がファンの人気が高い。そのため舞台構成なども男役を中心に作られる。団員は全て芸名で活動し本名を芸名には出来ない。例に、現在女優の毬谷友子は本名の矢代友子で活動しようとしたが認められず、洗礼名を名字とする芸名とした。しかし、唯一、昭和26年入団の長谷川季子(俳優・長谷川一夫の娘)だけは本名を芸名にすることを許された。
- 一般には「宝塚歌劇」を「タカラヅカ」や「ヅカ」、宝塚歌劇の団員を「ヅカ・ガール」(主に戦前)「タカラジェンヌ」(パリジェンヌのもじり)と呼ばれる。彼女等のプロフィールに誕生日は公開されるが、生年は公開されない。宝塚音楽学校と一体だったときのなごりで団員は「生徒」、稽古場は「教室」、演出家は「先生」と呼ばれる。
- 「すみれコード」なるものが存在し、「本名」「年齢」「恋愛」の3つに関しては質問されても答えてはならない。それ以外にも、公の場で飲食をしないなど、すみれコードのリストがある訳ではないが、暗黙の了解で受け継がれている。しかしタカラジェンヌには愛称(あだ名)があり、そのほとんどは本名が由来のものであり、生徒同士及びファンも愛称で呼ぶことが多い。
- テレビ放送が普及した頃、一時期観客動員が低迷し、一部のマスコミからも酷評を受けたことがあった。この状況を打開すべく、1974年に池田理代子原作の漫画『ベルサイユのばら』の舞台化を企画。往年の映画俳優・長谷川一夫を演出に招き、漫画を題材とするなど、異例中の異例であったこの舞台版ベルばらは大成功を収め、「タカラヅカ」は再び脚光を浴び、多くの女性が宝塚歌劇に憧れるようになった。特に養成機関である宝塚音楽学校の倍率がそれまでは4倍前後であったのが、『ベルばら』後は20倍前後になっている。
- 当初、劇団員の芸名は百人一首にちなんだ名がつけられていたが、ネタが尽きたため百人一首に固執せず、現在では劇団員が自分で自由につけている。過去にタカラヅカにあった芸名と被らないようになっているが、瀧川末子のように親娘3代で名乗る(2代目のみ「滝川」)芸名もある。
- 劇団のシンボルソングのようになっている「すみれの花咲く頃」は戦前のドイツ映画主題歌「リラ(またはライラック、ニワトコ)の花咲く頃」をフランスでシャンソン化して歌われているのを聴いた白井鐵造が持ち帰って詞をつけたもの(原曲のドイツ語版のCDなども発売されている)。歌劇団のみならず阪急百貨店の開店時にも演奏されるなど阪急阪神東宝グループの象徴的なテーマ曲となっている。
(出典:Wikipedia)