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講和に持ち込むことも独立を認めさせることもできず、長期戦になると判断したジオン軍は速やかに地球侵攻作戦の決行を決定した。2月7日に作戦を本格的に発動し、同月中旬から月面から地球に向けてマスドライバーでの攻撃を実施し、目的基地の対空防衛を弱体化させた。
3月1日に宇宙基地制圧隊、3月4日に資源発掘隊を第一次降下作戦にて天然資源の多いカスピ海及び黒海沿岸部、コーカサス地方のオデッサ・バイコヌールに降下させて占領する。3月11日の第2次作戦では北米大陸に降下し、これを占領。このとき、キャリフォルニアベースで鹵獲したVIII型潜水艦数隻を改修してユーコンとし、ハワイ攻略作戦で多数が使用された。引き続く3月18日の第3次降下作戦では、アジア・オセアニアに降下し、アジアの拠点の一つペキンを占領。さらに別の作戦でアフリカ・キリマンジャロも勢力下に置いた。2月から3月までに三度ほどHLV(大気圏内外への輸送機)による戦力降下をおこない、地球の約半分がジオン軍に占領された。
この後、地球連邦軍、ジオン軍共にこれまでの作戦で疲弊し、ジオン軍は補給線が伸び切ったために物資が末端まで届かないことが起こるようになる。また、完全に調整されたスペースコロニー育ちにとっては慣れない地球での生活に直面した。
ジオン軍がジャブローの入り口を確定できないことなどもあって、大きな衝突は起こらず、各地で両軍の攻防作戦や地元ゲリラなどの小競り合いが発生するのみであったが、水面下でジオン軍はモビルスーツ部隊、陸上部隊、航空部隊の戦力増強並びに新型モビルスーツ、拠点攻略及び防衛用のモビルアーマーの開発を行っていた。一方、地球連邦軍ではレビル将軍が大艦巨砲主義にこだわり続ける反対勢力を振り切り、ジオン軍のモビルスーツに対抗するためのV作戦を4月1日に発動した。モビルスーツの開発を主とするRX計画と、一週間戦争及びルウム戦役で失われた艦隊を再編成するための建艦計画であるビンソン計画を同時進行させ、戦力の増強と一大反攻作戦のチャンスを狙っていた<ref>『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、連邦軍は開戦以前からジオンのモビルスーツ開発を諜報により把握していた。これに対し、当時ジャブロー建設本部推進部長であったゴップ将軍がテム・レイにMS開発を依頼しているシーンが描かれている。また、連邦軍の派閥抗争は用兵思想という観点からは見られず、レビル将軍もMS開発には係わっていない</ref>。