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ナイトに叙任された男性はSir(サー)、その夫人はLady(レディ)の敬称をつけて呼ばれる。また女性でナイトに相当する叙勲を受けた者はDame(デイム)の敬称をつけて呼ばれる。ただし「サー」や「デイム」はサーネーム(姓、苗字)ではなく、名であるファーストネーム、またはフルネームの前につける敬称である。例えば、エドモンド・ヒラリーは「サー・エドモンド」または「サー・エドモンド・ヒラリー」とするのが正しく、「サー・ヒラリー」とするのは誤りである。
ナイトの称号は英国国民以外では、イギリス連邦加盟国や旧イギリス領だった国の国民に与えられることが多く、先述のエドモンド・ヒラリーもニュージーランド人である。(イギリス国王が君主である国々以外の)外国人で名誉ナイト号を受けた者が「サー」の敬称を用いることはない。「サー」の敬称をつけて呼ばれるのは騎士叙任の儀式を受けた者だけであり、彼らはこの儀式を受けないためである。また、イギリス人であっても、聖職者も同様に騎士叙任の儀式を受けないため、「サー」の敬称をつけて呼ばれることはない<ref> 英王室公式ウェブサイトのナイトについての解説ページ(英語)</ref><ref> 『ニューヨークタイムズ』紙の、アメリカ人がイギリス国王から叙勲された場合に「サー」の敬称をつけて呼ばれないことを解説した記事(英語、PDF)</ref>。
なお、日本語では、Sir の称号を冠する人物をあらわすのに姓に「卿」をつけて表記したものがしばしばみられる(「ヒラリー卿」、「コンラン卿」など)が、姓に Sir の訳語としての「卿」をつけるのは本来の用法とは異なる。加えて「卿」はイギリスにおいて爵位の保持者等に付される称号である Lord の訳語として定着しているので、Sir に対して「卿」を用いるのは適切ではない。