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1.国民主権と学説
1.2.ナシオン主権とプープル主権
国民主権における「国民」をどのように解釈するかについて、上記の「有権者(団)」と「全国民」という対立は国民主権の行使される契機からの分類であったが、そのほかにも、ナシオンとプープルという対立をとることができる。
ナシオン主権とは、「国民」を「過去から未来までを通じて存在する、抽象的な人間の集団」と考える説である。この説によれば、主権者たる「国民」の意思は抽象的にしか存在しえず、これは自由委任に基づく代表者による討論の中で再現される。この点において、ナシオン主権は代表民主制(究極的には純粋代表制)、制限選挙制と密接に結びつく。制限選挙制と結びつくのは、抽象的な国民の意思を再現すべき自由委任に基づく代表者の選出には、一定の能力が必要とされると考えられるからである。
これに対し、プープル主権とは、「国民」を「現に存在する人の集団(能動的市民からなる有権者団)」と考える説である。この説によれば、主権者たる「国民」の意思は、現に存在する人々の具体的な意思であり、直接民主制あるいは命令委任に基づく代表者によって具体的に表される。この点において、プープル主権は直接民主制、普通選挙制と密接に結びつく。普通選挙制と結びつくのは、全国民からあまねく意思を吸い上げることで、具体的な国民の意思が表れると考えられるからである。
(出典:Wikipedia)
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