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禅のまとめ
禅(ぜん, Zen. 禅宗)は、達磨がインドから中国に伝えて成立したとされる大乗仏教の一派<ref>本来、大乗仏教は一切衆生の仏道成就という一つの目的を共有する大きなひとまとまりのものであり、仏祖が様々に教えた中の一つを取り上げてことさら禅宗と称して一派に細分化すべきではないのであるが、敢えて分化して説明するならば本項のようになる。</ref>。 不立文字<ref>不立文字(ふりゅうもんじ)。文字・言葉の上には真実の仏法がないというのは、仏祖の言葉は解釈によっていかようにも変わってしまうという意味であり、言語の持つ欠陥に対する注意である。悟りは文字によって得ることはできないとはいえ、沈黙によっても得ることができないとされるため、一切の説明を行わないということはなく、臨機応変な方便として様々な方法で説かれる</ref>を原則とするため中心的経典を立てず、教外別伝<ref>教外別伝(きょうげべつでん)。人格を相伝すること。文字や言葉を残す以外にも、禅師の全人格をそのまま弟子に伝えることが重要であるとされる。</ref>を原則とするため師資相承<ref>師資相承(ししそうしょう)。悟りの機微は師から弟子へと受け継ぐべきものであり、それが法脈となって後世の人々を救う。生きた仏として残るため個別のケースに応じた柔軟な指導が可能となる。そのため固定の戒律を持たず、固定の修行方法を持たず、特別な本尊を定めることもなく、必ず出家しなければならないというような決まった形もない。</ref>を重視し、そのための臨機応変<ref>臨機応変(りんきおうへん)。例えば、あまりに経典を大切にしすぎる人には、正法眼蔵も世尊拈華も真実の悟りから見れば寝言のようなものであるといって捨てさせたり、あまりに経典を軽んじすぎる人には読経を勧めたりといったことである。</ref>な以心伝心の方便など、種々の特徴をもつ宗派である。坐禅を基本的な修行形態とするが、坐禅そのものは古くから仏教の基本的実践の重要な徳目であり、坐禅を中心に行う仏教集団が禅宗と呼称され始めたのは中国の唐代末期からである。後に、禅宗発祥に伴ってその起源を求める声が高まり、初祖と考えられたのが達磨である。達磨のもたらした禅は部派仏教における禅とは異なり、了義<ref>了義(りょうぎ)。解りやすく崩したり表現を変えるようなことをせず、完全・明白に説かれた教え。涅槃経の四依品には、末代の人は了義によるべきであり、不了義によってはならないとある。</ref>大乗の禅である。