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人文主義者のまとめ


人文主義者(じんぶんしゅぎしゃ)とは、ルネサンス期において、ギリシア・ローマの古典文芸や聖書原典の研究を元に、神や人間の本質を考察した知識人のこと。人文学者、ユマニスト(Humaniste)とも。英語ではヒューマニスト(Humanist イタリア語でUmanista)であるが、日本語の「人道主義者」とは意味合いが異なる。

古典の人文学研究(Studia humanitatis)はペトラルカに始まり、ペトラルカは人文主義者の父、とも呼ばれる。中世の時代を暗黒時代とみなし、古代の古典を学ぶことによって人間性が完成すると考えられた。中世のスコラ学が神学的な概念中心の学問であり、神学や法学等の諸学問における研究・議論が枝葉末節に陥り、またその本質から逸脱することがしばしば見られたのに対し、人文主義者は古典研究を通して、神や人間の本質・本道の理解と実践に立ち返ることを求め、より自由な思考ができた点に特色がある。

ギリシア語原文を読むことは聖書解釈の再検討、ひいてはカトリック批判につながるとして、ギリシア語を学ぶこと自体が異端視される場合もあった。

人文主義者の中には、既成の権威に反抗して弾圧を受けた人物も見られる。ただし「人文主義者がカトリック思想に反発」というのは単純すぎる言い方で、人文主義者自身はほとんどの場合カトリックの信仰を保っており、学識によって宮廷に仕え、権力者のブレーンとして活動した人物も多かった。

人文主義者の思想には、後の宗教改革に結びつく要素も見られたが、ほとんどの人文主義者は穏健な思想を持っており、カトリック側と宗教改革運動側の対立が激しくなってくると、渦中から身を引く場合が多かった。よく「エラスムスが生んだ卵をルターがかえした」と言われるように、宗教改革の初期、エラスムスはルターを支持していたが、まもなく両者は決別した。こうした点で人文主義者の中途半端さや限界が指摘されることもある。しかし、神や人間の本質・本道への理解と実践へ立ち返ることを求めた人文主義者が、(ユグノー戦争に例を見るような)神の本質の理解と相容れがたい狂信的な宗教対立を忌むことは当然の帰着であり、むしろ人文主義者のそうした声が宗教改革において無視されたものということもできる。

そうした中で書かれたモンテーニュの「エセー」は、まさに宗教改革期に人文主義者が「本道」を説いた作品ということができる。フランス宗教戦争の最中、モンテーニュは「寛容」を説き、ヨーロッパ人と人食い人種のどちらが野蛮かを問うた。その思想は今日でも有効性を失っておらず、人文主義者の一つの達成といえる。

人文主義者の目次
(出典:Wikipedia)

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