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ハコフグのまとめ


ハコフグ(箱河豚、Ostracion immaculatus)は、フグ目ハコフグ科の海水魚の一種。日本の中部以南、台湾フィリピン東インド諸島南アフリカなどの沿岸に生息し、体長20cm - 40cmほどに達する。あるいはハコフグ科全体の総称。

皮膚に骨板が発達し、多数がかみあって全身を装甲する硬い甲羅を構成している。この甲羅の横断面はほぼ四角形であり、全体は箱状となる。ハコフグ科はフグ目であり、狭義のフグ科と同様に体型は丸みを帯びる。色も美しく、体型や泳ぎの様子の愛らしさから観賞魚として飼育されることもある。

歯はフグ科ハリセンボン科マンボウ科ウチワフグ科のように全部が融合してペンチ状の歯板を形成することはなく、むしろ同じフグ目のカワハギ科などと同様、くちばし状の吻の先端に状の歯が集まった形状になっている。

体内にいわゆるフグ毒であるテトロドトキシンを蓄積せず、筋肉にも肝臓にも持たない。焼くと骨板は容易にはがすことができるため、一部の地方では昔から美味として好んで食用にされてきた。たとえば長崎県五島列島ではカトッポと呼ばれ、焼いて腹部の甲羅をはがしてから味噌を入れ、甲羅の中で肉や肝臓と和える調理法が知られる。

骨板による装甲とともに、皮膚からサポニンに類似し、溶血性のあるパフトキシンという物質を粘液とともに分泌し、捕食者からの防御を行っている。そのため、水槽内での不用意な刺激によって毒が海水中に放出され、他の魚が死滅することがある。

ほかに、アオブダイソウシハギなどと同様に、パリトキシンに類似した毒性物質を体内に蓄積していることがある。これは食物連鎖を通じての事と推測される。この物質はパフトキシンと違い食用部分に存在しており、重篤な中毒を起こす事がある。厚生労働省から平成14 - 19年にこのパリトキシン様毒を持つ個体による5件9名、死亡1名の食中毒例が報告されている<ref>貝毒以外の海洋性自然毒 p.3 p.21(厚生労働省統計)</ref>。


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